カナダには教科書がない! 教科書よりも大事なこと。

娘たちがカナダの小学校に通い始めた頃、私が驚いたのが、授業に教科書がないということです。

低学年ではプリントが配られ、文章から絵を描いたり、算数は色ぬりをしながら足し算・引き算をするなど、日本のように国が指定した教科書にそって授業が行われているわけではありません。ひたすらひらがなをなぞったり、筆算を繰り返していた自分の子どもの時と比べると、なんだか楽しそうだなぁ、これなら夢中になれそうだなぁと思いました。

また、教師は授業のために、本や新聞、インターネット、ビデオなどを活用し、あらゆる情報を教材として扱います。それらのほとんどは、実生活の中で活用されているものなので、世の中のことをリアルに理解できる最適な教科書だったりすることもあると思います。

他にも生徒が毎週自分のお気に入りのものを題材にみんなの前でスピーチをすることや、毎日一つテレビや新聞、インターネットからニュースをピックアップして、それについてリサーチして、1分間スピーチをするという学期もありました。

これらをこなしていくためには、その事案を自分自身で調べ、自分の言葉で話せるようにならなければいけないですし、質問を想定して回答も考えなければなりません。さらに皆の前でスピーチするということは、人に聞いてもらえるような表情や声のトーン、話し方、ジェスチャーなども身につけていかなければなりません。子ども達がそれらの課題に取り組んでいる姿を見て、まさに人生100年時代を生き抜くための必要なスキルを幼いうちから鍛えられているなぁと感心しました。

お気に入りの動物についてリサーチして、特徴などを項目別にまとめて、みんなに発表するという課題

裏を返せば、教師のスキルに大きく影響される

しかしながら、日本のように指定された教科書がない、そして教科書にならって授業を進行するわけではないということは、逆にいうとそれだけ教師の能力やスキルが、子どもの成長や能力の開花に大きく影響する、ということでもあります。

教師も人間ですので、残念ながら全員が全員、優秀とは限りません。もちろん自分の子どもとの相性が合う・合わないということもあります。自分の子供を担当する教師の資質によって、教育環境が大きく異なるということも理解した上で、学校や学区を選ぶということも、親ができるとても重要なこと、と言えると思います。