タマゴが割れない機械をつくって、コマーシャル!

【人生100年時代を生きる子供達に必要な「イキヌキリョク」を鍛えるための授業】タマゴが割れない機械をつくって、コマーシャル!

学校の屋上から卵を落下させても割れないような装置を作る、という理科の授業を、次男が10歳の時に受けて来ました。卵が割れない装置を作る、というテーマだけでも十分に面白いのですが、さらに面白いのは、その装置を完成させた後、その商品のCMを作る、という課題まであるのです。

まずはクラス内でチーム分け。カナダの授業では多いグループワークの形式です。息子のチームでは、ブレストを重ねた結果、卵を何重にも巻いたプチプチ(気泡緩衝材)で包み、それを棒状にしてガムテームで止める、というシンプルなアイデアに到達。他のチームはパラシュートを使ったものや、発泡スチロールでの梱包など、多くのアイデアが出たそうです。

また、各装置をアピールするCMですが、息子のチームの場合、自分たちで作った「卵割れない装置」でチャンバラ遊びをしていたら、間違って、二階の窓から庭に落ちてしまうが、落ちた卵は割れずに無事でした、という、これまたシンプルなストーリー。それを、和気あいあいと相談し、誰彼ともなく、チーム全員がシナリオライターになり、演出家になり、ビデオ撮影係となって、楽しそうにi-padで撮影していきます。

小学生がデジタルツールを使いこなすのは当たり前?

驚くのは、この世代の子たちは、何の予備知識が無くても、誰にも教わらなくても、ビデオ編集アプリをダウンロードし、お気に入りの音楽をあて、音楽のタイミングに合わせてのカット編集まで、自分たちで行います。「まずは説明書を読んでから」の私には衝撃的です。私なんて、スマホに文字入力するだけでも指が思うように動かずしんどいのに、現代っ子は大したものです。

さて、発表当日、学校の屋上にあがり、各チームが創意工夫を凝らした装置を落下。卵を割ってしまったチームもあったようですが、意外に多くのチームが卵を割らすことなく成功した様子。息子のチームも無事成功!

CMの方も、チーム全員の演技や音楽がクラスメートに受けたそうで、こちらも評価が高かったので、息子としては大満足。Congratulations!

子供の興味をどう掻き立てる?

この授業で私が素晴らしいと思うのは、まず、正解を自分たちで作る授業である、ということ。そして、理科のクラスだったのですが、理科という科目にこだわらず、「卵を割らない装置」という子供達の興味をそそるテーマをもとに、何をどう工夫すれば良いのか、解決策を考え、チームで話し合い、実際の形にして、最後に自分たちが作ったものの良さを他人に伝えるためのCMまで作った、ということ。課題を見つけ、ソリューションを考え、仲間とコミュニケーションをしながらカタチにしていく。しかも、楽しく。

これはまさに、このサイトのテーマになっている今後、人生100年時代を生きる子供達に必要な「イキヌキリョク」を鍛えるための授業の好例と感じた次第です。皆さま、どう思われますか?