海外移住で見つけた家庭で学ぶイキヌキリョク 「父親と子供の会話時間をどう作る?」

子どもたちが年頃になると、父親が子どもたちと直接、話をする機会を持つのが結構、難しくなりませんか? 父親が社会で経験したことを、子供たちの将来の参考にして欲しくて、話をしたい。でも、意外にチャンスがない。

カナダの場合、基本的に夕方5:00に仕事が終わるので、業務終了後はまっすぐに帰宅して、庭でBBQの夕食。その後、裏庭の私道で子供と一緒に自転車に乗ったり、サッカーやキャッチボールをしたりします。日が沈んだ後は、子どもをお風呂に入れ、一緒に勉強をしたり、と、日本に比べれば遥かに長く子どもたちと過ごす時間が持てていると思います。

でも、子供と過ごしている時間は比較的多くても、それはそれで忙しく、じっくりと話ができる時間は意外にありません。

移動中が絶好の会話タイミング

私の場合、こんな悩みを解決してくれたのは、 子どもを習い事や日本語補習校に送迎する時間でした。カナダ社会は基本的に車で移動する前提で作られており、また、大人の付き添いなしに子供たちだけで外出することが基本的には許されていない為、様々な機会に、親が車で子供の送り迎えをすることになります。

例えば、アイスホッケーの習い事であれば、朝6:00にスケートリンクに連れて行ったり、サッカーの遠征試合であれば、トロントから国境を越えて約2時間掛けて、アメリカのバッファローにまで連れていく、なんてことも決して珍しくありません。

我が家の場合、息子が大きくなるに連れて、「学校はどうだ?」なんて聞いても、「フツー」なんて返事しか戻ってこないことが増え、そのうち、移動中はヘッドフォンをしたまま何もしゃべらず、なんてことにもなって来ます。

でも、時々、子供から私に、学校で教わったことや、コンピューターのこと、友達との会話でわからなかったことへの質問が来ることがあります。その時は、ここぞ、とばかりに、大人目線から、自分の体験談も踏まえながら話をすると、結構、盛り上がって、話が弾みます。「この子は、デザインに興味があるのだな?」、「この子は意外に人をよく観察していて冷静だな」とか、家庭で食卓を囲んでいる時には気づかないことを発見することもしばしばです。

車の中という密室であることや、兄弟が一緒の空間にいないことも、子供たちの心を軽くしている要因の一つであるように感じます。

年に一度は父と子供で必ず旅行?

我が家の話ではありませんが、普段、家族と一緒に時間を過ごすことが全くできない多忙な経営者の人が、父親と子供の時間を作る為に、年に一度、二人だけの旅行を必ず実施している、という話を聞いたことがあります。子供と話をする時間が取れない場合は、子供は面倒くさがるかもしれませんが(笑)、こんな風に時間を捻出して、子供が将来を生き抜く力をサポートするのも良いアイデアだと思います。皆様も実施されてみては、いかがでしょうか?

 

ABOUTこの記事をかいた人

Kubo Keiichi

慶応義塾大学卒業後、電通に入社。2012年に電通のカナダ支社に駐在員として赴任。帰任命令が出たものの、カナダの教育や生活環境に惚れ込んだ為、電通を退社して、移住を決断。現在は電通のカナダ支社にInternational Development担当のVice Presidentとして勤務。