ギフティッド・プログラムだけじゃない! カナダのスペシャル・エデュケーション・プログラム

教育熱心な親ほど、スペシャル・エデュケーション・プログラムが気になる?

私の住むトロントのノースエリアは、中国系をはじめとするアジア系カナダ人の比率が非常に高く、学校で会う親と話をしても、比較的教育熱心な人が多いです。彼らは、かなり幼少期からピアノをはじめとする習い事を子供に受けさせていますし、中には学校での成績を上位にするために、出産のタイミングまで考えて行動する、という話もよく聞きます。
(カナダはアメリカと同じく、9月入学となり、1月—12月で仕切るため、1月出産を狙うということです。)

これらの教育熱心な家庭で、プライベートスクール(私立学校)に行かない場合は、公立校の「ギフティッド・プログラム」や「スペシャル・エデュケーション・プログラム」に進学するための塾に通い入学試験対策に取り組んでいることもあります。(ギフティッド・プログラムの詳細はこちらを参照ください。)カナダでは公立校でも様々な特別プログラムが充実しているのが特徴で、中学もしくは高校まではプライベートスクールに行かせる必要はないと考えている親も多いです。

アートに集中!デザイン思考で数学を学ぶ?様々なジャンルがあるスペシャル・エデュケーション・プログラム!

︎カナダの公立校ではギフティッド・プログラム」や「フレンチ・プログラム以外にも様々なスペシャル・エデュケーション・プログラムがあります。

Grade4(小学校4年生)、もしくはGrade 6(小学校6年生)からの入学生を対象に、芸術や音楽、演劇などアートの分野を集中的に学べたり、デザイン思考で数学や理科を考えることに集中している学校、また、国際バカロレア教育に沿った学校や、歌を集中的に学ぶ学校、スポーツや健康などに力を入れている学校など、公立校でありながら、特定分野にフォーカスした教育プログラムを提供する学校があります。試験に合格しなければ通学できない学校もありますが(例えば、一学年男女30名ずつしか入学できないなど・・・)、学区の関係で、スペシャル・エデュケーション・プログラムを提供している学校に偶然、通えることもあります。(教育熱心な家族はそのために引越しをする場合も)

コンピューターサイエンス、サイバーアート、国際バカロレア教育(IB)プログラム・・・・・高校からは将来を見据えた、より専門分野のスペシャル・エデュケーション・プログラムに進学できる!

Grade8(中学2年生)になると高校の進路について考えるときがきます。ここトロントでは、公立高校にもスペシャル・エデュケーション・プログラムが用意されており、試験を経て、専門教科に特化したクラスを持つ高校に進学することができます(ちなみに、この専門プログラムへの進学も無料)。コンピューターサイエンス、サイバーアート、専門数学、芸術、IB(国際バカロレア教育)などといった分野があり、地区ごとに2校までしか受験できないなどの制限があり、合格者も40名程度のものもあれば、80名程度の学校もあり、狭き門ではありますが、将来への可能性にチャレンジできるようになっています。

秀でた能力や高い才能があれば、公立高校で、無料で高い専門スキルや知識を身につけることができる教育環境が、ここカナダにはあるのです。

スペシャル・エデュケーション・プログラムとは、「特別支援教育」を意味し、代表的なカテゴリーは、ADHDや学習障害、自閉症などの子どもの成長や発達を促すために、それぞれの個性にあった指導法や教材を取り入れたプログラムが代表的だが、カナダではそのほかに、学習能力が著しく高いとされる“giftedness”も挙げられており、ギフティッド・プログラムという教育プログラムが提供されている。さらにスペシャル・プログラムとしてコンピューターサイエンス、サイバーアート、専門数学、芸術、IB(国際バカロレア教育)などといった専門分野の受講も可能である。